「制約」を超えて広がって行く(nida’s newsletter- no.179-より)
*こちらの記事は最新の 2020.12.12配信の,nida’s newsletter~ living in the moment ~- no.179-より抜粋して引用したものを以下に掲載しています。
気がつけばもうクリスマスまで2週間,大晦日まで3週間を切り,今年もいよいよラストスパートですね。
激動の2020年の最後の1ヶ月,いかがお過ごしでしょうか?
わたしは,この1週間,北アルプス~八ヶ岳~谷川岳と山登りの旅をして,12/10に帰京しました。
さて,その日の朝blogに再掲・アップされたのが,newsletter no.91に書いたクラステーマ
→「制約の内側からスペースを広げる」です。
そのトップ写真には,その前日に初めてチャレンジした雪山登山,谷川岳での写真を採用しました。
わたしにとって山登りは,まさにその実践と言ってもいいのかもしれません。
実は,山登りそのものだけでなく,こうして頻繁に山に登りに行くことが可能になった前提にも
「「制約」の内側からスペースを広げて行くと,いつの間にか「制約」は問題ではなくなり,そもそも「制約」なんて最初からなかったことに気がつく」
という体験がありました。
9月に車を迎えたんです。
8月の長野ワークショップ,9月の仙台ワークショップ,そして山登りの経験が,10年以上前に地方から東京に戻って来て以来まっっったく考えもしなかった,車を持つ というアイディアを急に目覚めさせました。
で,じゃあどの車を買うのか?
かつて地方で過ごした数年間,軽自動車に乗っており,それで通勤もしていました。
とてもお気に入りで,名前をつけて呼びかけ,よく手洗い洗車もしました(笑)
さて,今回は…? と考えたときに,まあ,一応いろんなメーカーのラインナップを見渡したわけです。
そして,まあ見事にまったくときめかない(笑)
というか,最初からときめくのは突出して一つの車種だけなんです…
それを明確に認識した時に,はっきりと思い出しました。
かつて軽自動車に乗っていた時から,わたしはこう考えていたんですよ…
「もしお金とかいろいろな条件を一切考えずにとにかく好きな車に乗っていいよって言われたら~に乗りたいなあ」
で,はたと気がついたんです。
え? そんなこと誰が言ってくれんの?
「お金とかいろいろな条件を一切考え」ないでいい時なんて,いつ来るの?
ええ… そんなん言ってくれる人はいません(笑)
そんな時はやって来ません(笑)
ていうか,「とにかく好きな車に乗っていいよって言われたら…」
―って,何なの,その仮定文!(笑)
ああ,そうか。
実際,わたしは「その車が好きだけれど,わたしが乗ることはないだろう」と思っていたんだ。
「東京で車を持つことなんてないだろう」と思っていたんだ。
―いや,でもちょっと待って…
え?その車,買えなくはないよね?
東京でも車持ってる人いっぱいいるよね?
―そう,最初から「ないない!」と,自分の中で決めていたんですよね。
「車を持つことはない」「しかもあの車に乗ることなんてない」と。
その思い込みから出発していたから,「もしとにかく好きな車に乗っていいよって言われたら…」というような謎の仮定文になっていたのです。
それに「気づいた」から,逆にスパッと決めました。
その憧れの車を買うことを。
その根拠のない「制約」を超えてしまおう,と決めたんです。
そんな経緯で,9月にその車をお迎えしました(そんなに高級車というわけでもないし,中古車ですけどね)。
車種も色も一切妥協せず,「これだ!」と素直にときめく車を。
(一連のあまりのスピード展開に,WS主催者さんたちは唖然としておられました(笑))
…と,そんなわけで,また一つわたしの中にあった根拠のない「制約」が砕け散ったのです。
まさに「そもそも「制約」なんて最初からなかったことに気がつく」という体験でした。
そして,この車のおかげで,わたしはほぼ毎週のように山登りに行けるようになりました。
挙げ句の果てに雪山登山にもチャレンジしたり… ますますいろいろな「制約」が消えて行っています。
また,八ヶ岳リトリートや日帰りハイキングでみなさんの円滑で快適な移動をお手伝いすることもできました。
実際この車は,みなさんがお支払いくださったお代のおかげで迎えられたものですから,みなさんをお乗せして還元できるのは嬉しい限りです。
来年もますますお役に立てるのではないかと思います。
そんなこんなで走行距離は納車後3ヶ月ですでに7千キロを突破しました(笑)
わたしにとってはまさに翼のようでもあり,相棒のような存在であります。
インドの神の名をつけて呼びかけながら,とても大切に乗っています。
そして,同時に,もう一つ常に心に留めていることがあります。
それは,この子を「制約」にするというパラドックスに陥らないこと。
もっとシンプルに言えば,この車に「執着」しないことです。
とても大事に感謝してその恩恵にあずかりながらも,同時に執着しないこと。
モノを持つほど執着は生まれやすくなります。
だからわたしは,やたらと欲しがったり,所有物を必要以上に増やしたり,というのはしたくありません。
執着のリスクを高めるだけだし,環境も周囲にもよい影響を与えません。
nidaに足を運ばれた方ならどなたもご存知の通り,わたしはモノをあまり持たないようにしています。
しかし,それはモノ自体が悪いということではまったくありません。
この形ある世界では,どうしたってその恩恵に浴することになります。
また同時に「ケチりすぎ」も心地いいものではないとわたしは感じています。
そうしなければいけない状況の中でさえ,わたしは,自分の魂がYES!ということ・モノについては,どうにか先立つものを工面して最大限投資して来ました。
お金は簡単に「制約」になり得ますが,その「内側からスペースを広げる」ことは可能です。
事実,nida開業後3年近くは日々の生活とスタジオの維持がやっとなほどお金がありませんでしたが,当時からわたしの中に不安はまったくありませんでしたし,実際に何とかやりくりできたからこそ今日もオープンできています。
そんな感じで今日まで歩んできましたから,なぜいつの間にか車を迎えられるようになっていたのか不思議でたまらないほどです(笑)
「では,今のあなたにとって大きな「制約」は何ですか?」
多くの「制約」は,本当は「問題」ではなく,「最初からない」のです。
それを「問題」とし,「存在」させているのはたいていわたしのマインドなのです。
それを超えていく鍵はいつも「気づく」ことにあります。
「ヨガは,わたしたちが本当は「一切の制約のない自由」そのものであることを伝えています。
そう,わたしたちが「制約」と感じているだけで,本当は,最初からそんなものはないのですよ,と。
「制約」の内側からスペースを広げて行って,そもそもそれが存在していないことを思い出すために
今日もヨガのpracticeを続けましょう。」
その場として,今日もnidaがあります。
クラス・ワークショップが大きな気づきの機会としてお役に立てるように。
また,プライベートセッションでは個人のマインドのうちにある「制約」にアプローチし,よりダイレクトに「気づく」お手伝いをさせていただくので,内側から目覚しく変化し行かれる方が多いのです。
そして,わたしもまた,自身の人生を通じて同じpracticeを続けています。
わたしたちが,小さなものからでも一つずつ,意識的/無意識的な「制約」を超えて広がり,ともにもっと本来の自由へと戻って行く場として,
末永くnida/yukariをご活用いただけましたら幸いです。
いつも本当にありがとうございます。
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こちらの記事は毎週金曜配信のnida’s newsletter ~ living in the moment ~より一部抜粋です。
記事全文はnidaのnewsletterのみで掲載されています。
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