「師匠」Emily Kuser のこと 1
わたしがEmilyに初めて会ったのは,2012年7月。
バリ島・ウブドでの彼女主催の1週間のリトリート(リセット合宿のようなもの)
に参加したんです。
当時わたしは教員をしていて,趣味でyogaを始めて2年くらい。
おもしろくなってきたところでした。
2011年の頭に飛び込んだ最初のトレーニングコース以来,
わたしの中で何かが開き始め,その年の夏から海外一人旅を始めていました。
で,2012年の夏休みの予定を考える頃に,yoga+海外一人旅って何かないかなー?
と思い立って。
時間的にもアジアでどこか…とネットで探していたらたまたま引っかかって,
日程もドンピシャだったのが,Emilyのリトリートだったんですよ。
写真から,この先生はきっといい!と無根拠に確信(笑)
しかも,yoggyでいつも練習しているアヌサラヨガの先生だというので,
英語に多少不安があっても参加しやすそう!と思って,心を決めて申し込みました。
で,1学期の終業式を終えたその深夜の便で即バリ入り!という完璧なプランだったのですが…
わたし,なんとその飛行機に乗れなかったんですよ…
(わたしが飛行機を乗り過ごしたのはこれまでこの一度だけです…)
だってね,この終業式の前夜,徹夜だったんです。
成績表とかHRの準備とかね,大変だったんですよ…
で,当日,仕事から帰って荷造りを始めたんだけど,あまりにも眠すぎて,
ちょっとだけ仮眠…が運の尽き
起きたらもう今から羽田へ向かっても間に合わない時間でした…
Emilyにはもちろん,メールで連絡。
ひたすらガルーダ航空に電話しまくって,飛行機もとっくに飛び立った後ようやく夜中3時近くに電話が繋がって。
とにかく翌朝一番で,チケットを予約した代理店に相談するように,
そして,明朝成田発の何らかのバリ行きの便に乗れるといいですね
…ということで,翌朝一番に成田入りしてスタンバイ(笑)
そしたら,すごく幸運なことに,昼過ぎに成田を出る大韓航空便を手配してくれたんですよね。
お代も全然高くつかなくて。
実は,金銭的にも時間的にも難しかったら今回はそのタイミングじゃないですよ,
ということだろうと受け止めてました。
でも,道は開けました。
開くべくして開いたのだなあといまはわかります。
結局,一日遅れで,リトリート初日の深夜に,思い出すだけで涙が出そうなあのヴィラへ辿り着きました。
翌朝のヨガクラスから参加。
本当に本当に,長い道のりの先にただそこに居る奇跡がうれしくて。
Emilyに,6日間を共に過ごす仲間に紹介されたときどんな気分か聞かれて,
とにかくここに居られてhappyです!!と満面の笑みで答えたのを覚えています。
6日間のリトリートは,とにかくすばらしかった。美しかった。
世界各国から集まった約20人のさまざまなバックグラウンドをもつ仲間と
とても濃厚な,そして,その後の人生を変えることになる時間を過ごしました。
Emilyは本当にあたたかくて人間とyogaへの愛情にあふれていました。
そして,そのリトリートを共にサポートしてくれた彼女の友人たちも本当にすてきで,
すばらしい学びをいただきました。
そういうすばらしい仲間が居ることがまたEmilyの輝きを証明していました。
そんな彼女が組んでくれたリトリートのプランは,もちろんただアーサナの練習をしたり
ベジごはんを楽しむだけにとどまりませんでした。
深く心に触れるワークやたわいもないおしゃべりの時間も通して
お互いに全く知らない同士がなぜか深いつながりを感じられる仲間になっていくー
いまでも,全員のことを覚えています。
彼らに「受け入れられている」と感じたあの感覚と,それがわたしにもたらしたインパクトも。
(そのうちの1人は,奇跡が重なり,実はいまわたしのご近所に!
この最も信頼する親友とともに,東京でEmilyを迎えることになるなんて!!感無量過ぎです…)
わたしがEmilyを本当にすばらしいなと思うのは,まさにここなんです。
深くあたたかい繋がりをもったコミュニティ=”kula”を育む力。
彼女はいつもそれが自然に生まれ,育って行く場を創り出してくれる。
一人一人をちゃんと見て,いつもその人のいいところを認めている。
リトリートの最終日に,彼女がわたしのいいところを話してくれたとき,
わたしは,涙があふれて止まりませんでした。
わたしだけじゃなく,みんなも泣いて,お互いにたくさんhugし合って終わりました。
みんなそれぞれの中で,明らかに何かが浄化されて,流れ出して行きました。
これこそがyoga teacher!
いまもその感覚は変わりません。
わたしのyoga teacherの青写真は彼女の在り様です。
あ,神聖視も依存もしていませんよ!(笑)
でも,こういう先生が居てくれることは,大きな希望だと感じています。
そして,常に学び,進化し続けていて,とても人間らしくてあたたかい
この人に学び続けていられることをわたしは心から誇りに思っているんです。
…と,まさかの飛行機乗り遅れガーン…の先で,ようやく出会うことができたEmily。
よもや,この運命的なご縁がその後4年半の間に8回もわたしをバリに引き戻すことになるなんて…(笑)
(次回へ続く)
*Emilyについては→こちら