ここに在るだけで認められている(nida’s newsletter- no.98-より)
*こちらの記事は 2018.12.21配信の,nida’s newsletter~ living in the moment ~- no.98-より抜粋して引用したものを以下に掲載しています。
先日,プライベートセッションにいらした方は,ちょうど今後のお仕事を見直す時期を迎えていました。
お仕事を辞めて,その後は少しお休みして,自分が何をしたいのか少しゆっくり考えたいー
そして,ご主人も,少し休んでもいいんじゃない,と言ってくれているそう。
ふんふん。なるほど。では,そうしたらいいのでは?
―でも,一方で,早くまた仕事をしないと!という焦りもあって。
? なんで?
…と,ここでまず,お金のことが上がるわけですよ。
働かないと,子供の養育費もあるし… って。
とはいえ,すぐにどうこうというほどでもないようなんですよね。
で,じゃあ,その焦りの背景には何があるのか?というのを,ちょっとお手伝いしながら一緒に観て行ったんですね。
そしたら,「恐怖・不安」が観えて来て。
それはどんなものかというと,
「働いていないと,夫に認められないのではないか?」
…というものだったんです。
つまり,「お金を稼いでいないと,自分には価値がないのではないか?」という不安です。
そこで,わたし,彼女にこう言ったんです。
「じゃあ,「わたしには,存在しているだけで価値がある」ってご自身に言えますか?」と。
「言えないです…」
―そう, 根本的にはこの「無価値感」が彼女を不安にさせているのではないか,
というところが観えて来たんです。
これね,他人事ではないと思うんです。誰にとっても。
だって,今の社会って,
とにかくスキルや資格を身につけなきゃ!
あれができないと!
…基本的に,そう思って努力して,何かを身につけて行くことで初めて自分の価値が出ると考えているわけですから。
みんな不安なんです。
あなたは? そんなことないですか?
わたしもずっとそうでしたよ。
だから勉強したんです。
自分に自信がないから,自分を低く見ているから,
価値を上げるために勉強したし,学歴をつけて来たわけです。
一方で,ヨガが伝えているのは,
「あなたには存在自体に価値がある」
ということだった。
別の言い方をすれば,
「ここにあなたが存在するということは,そもそもあなたが初めから認められているという証拠そのもの。
だって,受け入れられてるからこそ,あなたはここにこうして存在できているのですから。」
ということ。
さて,話を戻して… それからわたし,彼女にこう聞いたんです。
「だんなさんは?だんなさんが働いていなかったら,彼はあなたにとって価値がないですか?」
そうしたら,
「…いえ,そんなことないです」
っておっしゃるわけですよ(笑)
わたしたちは,一般に,自分自身のことは低く見がちだと思うのです。
「わたしには価値がない」って思っている。
でも,あなたにとって大切な人はどうですか?
その人が存在する,というだけで感謝が湧いて来たりしませんか?
たとえ具体的に何かをしてくれなくても,その人が世界のどこかにいる/いたと思うだけで,心強くなったり,安心したりしませんか?
その人のことを考えると,「存在そのものに価値がある」と思えませんか?
そして,あなたもまた,誰かにとってそうなんです。
たとえ自分では自身の価値を信じられなくても。
たとえば,わたしがヨガのクラスを教えられるのは,いつもわたしの大切な先生たちの存在を身近に感じているからです。
たとえここにいなくても,普段から連絡をとっていなくても,関係ないんです。
会ったことが会ってもなくても,体を持って生きていてもすでに体は無くても,その存在そのものの価値,力には何も変わりがないと思うんです。
しかも実は,自分自身の,その存在自体の根源的な価値を信じるとき,わたしたちが自身の行為によって生み出す「付加価値」も,結果的により高いものになると思うのです。
だって,本来持っている力をより発揮することができるようになりますから。
わたしたちには存在そのものにとてつもない価値があります。
初めから認められている。
だから,ここに存在できているのです。
他の人だけじゃなく,自分自身にその価値を認めること。
これをね,無理にやろうとしなくて大丈夫ですよ。
ただこのことを頭の片隅に置いておいて,誰かのあたたかい存在を感じていたらいいんです。
そうしたら,いつの間にか,自分の存在の力,価値にも気づきますから。
だって,その存在の力の源はみんな同じなのですから。
あなたもその力のあらわれなのですから。
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こちらの記事は毎週金曜配信のnida’s newsletter ~ living in the moment ~より一部抜粋です。
記事全文はnidaのnewsletterのみで掲載されています。
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