変化こそ不変(nida’s newsletter- no.57-より)

*こちらの記事は 2018.02.16配信の,nida’s newsletter~ living in the moment ~- no.57-より抜粋して引用したものを以下に掲載しています。


わたしは,昨年夏からプライベートセッションを行っています。

おかげさまで多くの方が利用してくださり,たくさんのお話をうかがっています。


さて,

昨年末から今年はじめにかけていらしてくださったお二人とのセッションの中で

ある共通した話題が出て来たんですよね。


お一人は,わたしにこんな話をしてくださいました。


ある高額なトレーニングのセットに申し込まれたらしいんですね。

ところが何度か行って気づいたそうなんです。


「ああ,この会社のスタンスは何か違うなぁ…

今のわたしが必要としているものじゃないなあ」と。


で,それ以上通うのを辞めたそうなんですが…

多分,どこかに後ろめたさが残っていらしたんですよね。


「途中でやめてしまった…最後まで達成できなかった」みたいな。


もちろん,ご本人は納得して辞めているつもりなんです。

自分で選択しているはずなんです。


なのに,何となく

続けられなかったのは自分に我慢強さや根気が足りなかったんじゃないか…とか,

せっかく高いお金を払ったのにもったいないことをしてしまったんじゃないか…とか,

そういう気持ちって残るものじゃないですか。


彼女のお話を聞いて,わたしね,こう言ったんですよ。


「それ要らなくなったんですよね?だから捨てたんですよね」と。


そしたら,

「ああ…そう!そうです!」と。


それでスッキリしたんだそうです。

ああそうだ,と改めて「腑に落ちた」んでしょうね。


一方,もうお一人のお話はというと…


具体的な内容は控えますが,要は

ご本人は今の自分なりに一生懸命やっているつもりなんだけども,

なかなか周りから評価されなかったり,周囲との間にズレを感じているわけです。


そうすると自分に自信がなくなって来ますよね。

自分はこれでいいんだろうか? 自分が悪いんじゃないだろうか…と。


で,わたし,お話を聞いてこう言ったんです。


「ああ,ご自身が変化されて,ステージが変わってきてるんですね」と。


わたしは数年前からの彼女の変化を見ていますから,

もちろん慰めでも何でもなく,正直に思ったところを伝えただけです。


その後,こんなメッセージをくださいました。

「私にとって変化がとてもネガティブな事だったんですが,

自分のステージを変えるタイミングだと思うと心が軽くなりました」と。


このお二人に共通するのは,自身の変化に対する「ネガティヴなイメージ」です。


つまり,自分の関心やあり方がどんどん変わっていくことを自身も許容できないこと。


でも,これって,共感できる方が多いんじゃないでしょうか?

だって,日本の社会には,変化に対して否定的な考え方が染みついているからです。


例えば,小さな子どもが「習い事をしたい」と言った場合,

親が「あなたがやりたいって言ったからやらせてあげるのだから,ちゃんと続けなさいよ」

みたいにいうケースって今でもあるんじゃないですかねえ?

わたしが小さい頃には,割と耳にした気がするんですけど。


あるいは,「もったいない精神」とか。


これってもちろんすてきなことだとは思うのですが…

でも,全然使わないのに,もったいないから…と

10年もしまい込んでいるものがあったりしませんか?


「最後までやり遂げないといけない」

「自分で決めた選択は曲げてはいけない」

「一度手にしたものは長く維持し続けなければならない」


継続に対するこのような強い思いが浸透している感じがありませんか?


もちろん,わたしは継続することを否定しているわけではありませんよ。

「継続は力なり」は本当ですし,継続はすばらしいことだと思います。

モノやつながりを大切にするのも大事なことです。


でも「とにかく続けないと!」と,その「執着」が自身を縛るほどになるのは…

どうなんでしょうか??


だって私たちは「変化すること」が当たり前の生き物です。

だから「生きている」んですから!


だって,こうしている間にも呼吸や心臓の鼓動が止まりません。

体内ではどこかで古い細胞が死にどこかで新しい細胞が生まれています。


わたしたちが生きていられるのは,「変化」が前提。

むしろ,いわば「変化」こそが「不変」のサイクルでしょう?


それなのに,なぜ自身の変化をネガティブに捉えなくてはならないのでしょうか?

これって,何か変じゃないですか?


だから,わたし自身は,「変化」をネガティブに捉える必要は決してないと思っています。


「変化」自体は「ネガティヴ」でも「ポジティヴ」でもありません。

それはただ起きること,「自然」なことです。

自身の変化にともなって,当然,周りのあらゆるものは変わっていくでしょう。

関心も,人間関係も,仕事も,環境も,すべて変化していきます。


それが自然なことだと思いませんか?

だって私たちは「変化」し続けているのですから…

一瞬たりとも立ち止まることなく。


AUM.

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こちらの記事は毎週金曜配信のnida’s newsletter ~ living in the moment ~より一部抜粋です。
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