夢から目覚める(nida’s newsletter- no.70-より)

*こちらの記事は 2018.05.18配信の,nida’s newsletter~ living in the moment ~- no.70-より抜粋して引用したものを以下に掲載しています。


前々回のお話,「「現在」を生きる」は,

アルボムッレ・スマナサーラ著『「日々是好日」経』(サンガ)からのインスピレーションでした。

newsletter no.68をご覧くださいね。)


わたしたちはほとんど「現在」を生きておらず,

たいてい,「過去」と「未来」を生きているか,

あるいは「妄想」して過ごしているか,なのでは? と。


あの後改めて考えてみたんですけどね,

わたし自身の人生を振り返ってみると…


ヨガを始めてからはそれでもまだマシ。


30代半ばまで,わたしは感情と思考に振り回されるだけで,

全然「現在」を生きていなかったよなあ,と。


それって,言ってみれば

夢を見ているのとほとんど変わらなかったんじゃないかなあ,とさえ思うんです。


話変わりますけどね,

キアヌ・リーブスが主演した『マトリックス』って映画,ご存知の方が多いかと。

かつてnewsletterでも言及したことがあるんですが,

わたし,あの3部作,昨年改めて観てみたんですよ。

(ちなみに,1作目の登場は90年代!なんともう20年近く前の映画なんですよね… あわわ(笑))


当時は単なるSFアクションかーくらいにしか受け止めてなかったんですけどね,

去年改めて観てみたら,なんとまあ…紛れもなくヨガの映画でした。


詳しくは実際にご覧いただいたらいいのですが,簡単な筋書きとしては…


キアヌ・リーブス演じるネオは,最初ふつーのサラリーマンとして登場します。


彼はそれが現実だと思って生きていたのだけど…


実際には,彼の現実は,人間は電源として利用されているだけの,AIが支配する世界で,

首の後ろ側にプラグをさされて,カプセルの中でそういう夢を見せられているだけだった。


で,その夢から目覚めさせられ,AIから世界を取り戻すために戦うことになるわけです。


この映画の3作目,最終作の最後のエンドロールでは,

歌詞にマントラが採用されています。


「アサトーマ サッガマヤ」


その意味は,「わたしを,非実/虚構から真実へと導いてください」。


まさにこの映画そのものですね。


この映画を思い出しながらね,改めてふと思ったんです。


感情や思考に振り回されて,「現在」自分が何をしているのかも把握できないで生きるのって,

つまりは夢を見ているのと,実は大して違いがないんじゃないかなあ,と。


「わたしはこういう人間だ」「これはこういうものだ」

…そうやって枠を定めて,それに従って生きてるのって,

本当に「目覚めている」って言えないんじゃないかなあ,と。


今この瞬間に,何を感じ,考え,何をしているのかも把握できていないって,

「真実」に全く気づいてないということ。


それは,夢を見ているのに気づかずに,夢を現実だと思っているネオの状態と

ほとんど変わらないじゃないかな,と。


ヨガがわたしたちに示すのは,「真実」に至る道。


つまりは,単に起きているというだけじゃなくて,

本当の意味で「目覚める」ための道。


その入り口こそ,まさに「現在」。


「今この瞬間」に気づいていることを入り口に,

「非実/虚構から真実へ」と進んでいくために伝えられてきた道こそがヨガです。


わたしを長い夢から「叩き起こして」くれた(笑)ヨガに心から感謝しています。

その道を示してくれている先生や先人たちに心から感謝しています。


わたしも,ようやく「夢から目覚め」始めたばかり。


さあ,この先の道で何と出会うのか…

お互いワクワクしながら「今この瞬間」を生きる練習から始めましょう!

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こちらの記事は毎週金曜配信のnida’s newsletter ~ living in the moment ~より一部抜粋です。
記事全文はnidaのnewsletterのみで掲載されています。
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