客観的に観察する〜ヴィパッサナー瞑想10日間を終えて〜〈前半〉

7月13~24日まで,ヴィパッサナー瞑想(10日間)に行ってまいりました。

(代講してくださった先生方,本当にありがとうございます!)

はじめにお断りしておくと…
わたしは仏教徒でもないし,
ヴィパッサナー協会の関係者でもないし,
ここでヴィパッサナー瞑想をお勧めするわけでもありません。

ただ,わたし自身の体験を通じて学んだことの一部をここでシェアさせていただきますね。

いやしかし…
人生の中でこんなに瞑想ばかりして、いえ、瞑想だけをして日々を過ごしたのは初めてです(笑)

1~9日目のスケジュールは…
朝4時に起床,
4時半~夜9時就寝までの間に12時間の坐業…うち講話約1時間半を除き、あとはひたすら瞑想です。
その他(食事、休憩、洗濯等)5時間,睡眠時間7時間弱。
食事は朝・昼二回で,正午までに終えます。
夕方のティータイムにお茶とフルーツだけ少し出ます。

さらに,9日目までは「聖なる沈黙」!

共同生活している参加者と話すことも目を合わせることも×。10日目のみ話すことができます。

そして,運動も×。
太陽礼拝すらできず,わたしは空き時間にひたすら座位や仰向けでのポーズをして身体の調整をしていました。

いやー,だってねえ…1日12時間床座りですよ…

わたしは,自宅でも床座りの生活で,しかも日常的にyogaをし,股関節もかなり開くし,ある程度自分の身体の調整の仕方もわかっているから,まだいい方。

yogaや運動もしていない大半の参加者のみなさんは…当然,相当身体にきているようでした。

日が経つにつれて慣れて来るとはいえ,
みなさんけっこう腰さすったり,休憩時間はずっと横になっていたり…

無言のうちに,肉体的・精神的苦痛が伝わってきていました…

そして,わたし自身の身体も,日が経つにつれて,小さな無理が蓄積したようで右脚に痛みを感じるようになりました。

おかげさまで,座位を保つ上でのハムストリングスの重要性に改めて気づきました。

というわけで,瞑想明け初回のクラスは「ハムストリングス祭り」だったんですよね,みなさん。ずいぶん伸ばしましたよね~(笑)

また,自分の股関節の左右差も最近指摘された通りだな~と実感。

それから,ここから先の話はクラスではお話していない内容なのですが…

身体のことについていえば,ヴィパッサナー瞑想中おもしろい体験があったんです~

瞑想方法については〈後半〉に詳しく書きますが,瞑想中に,自分の身体のどこが痛みの原因になっているのか,ピンポイントにわかったんです。

それも,一ヶ所じゃなくて,頭蓋の内側から足まで,左右それぞれ,星座の絵みたいに複数の点と点がラインで結ばれて明確に感じられたんです。

ここ,ここ,ここ…って,痛みの原因の点が認識され,それらが繋がっているのが感じられました。

実は,先日,走っているときにちょっと左足を傷めて診てもらったことがあったんですけどね

瞑想中に感じられた点の繋がりが,まー見事にその先生に指摘された通りで
その先生のすごさを再認識したのももちろんですが,

そのとき指摘された下半身の点だけでなく,それが頭蓋まで連なって感じられたこともあり,

わたし自身の身体,いやそれ以上に意識が本来持っている可能性や能力を感じました。

余談ですが,あとは「チャクラ」ね。

yogaでよく強調される,身体の中心軸上に並ぶ重要なエネルギーセンターですね。

わたし,このチャクラって,正直あんまりピンと来てなかったんですよね~

でも,ヴィパッサナー瞑想中に7つのチャクラを自然と意識できて。

そしたら,長時間の座位で崩れていた姿勢が再びすっと整ったのはもちろん,

あ,なるほど,チャクラってこういうものなのね,って妙に腑に落ちて。

…て,フツーに書いてますけどね,こう感じとっている間も,実際身体はキツいわけですよー(笑)

でも,冷静に自分の内に起こっていることを眺めてもいるわけです。

そうやって,冷静に,客観的に,自分の内で起きていることを観察すること。

ヴィパッサナー瞑想は,ゴータマ・シッダールタが悟りを開きブッダとなった際に行った方法と言われます。

それは,徹底的な現実主義の実践としての瞑想法でした。

…つづく

Hari om

 
 
[memo] peak poses

for basic: Ardha Hanumanasana
for advanced: Parsvottanasana