冬至によせて〜内なる種に力を蓄える〜

(写真:in Sanur, Bali, 2013.)
 
 
2015年12月22日,冬至。

一年で一番昼が短く,夜の長い日。

この日を境に、次の日からはどんどん日が長くなりますね。

便利であたたかい生活に慣れきったわたしたちは、西洋暦のカレンダー上の大晦日や元旦をより重視しがちだけれど、
自然の暦の上ではまさにここから新年が始まる節目です。
 
 
去る12月19日、nidaで行ったワークショップでは、占星学を学んでいる友人 まこ(池内昌子)さんが、

「 冬至は、陰から陽へと向かうターニングポイント。

ここから春分までの3ヶ月間は、自分の内側に力を蓄えて、春の芽吹きに備える大切な時期! 」

と話してくださいました。
 
 
さて、あなたの中には、何かずっとあたためていて、でもまだ芽が出ていないように感じているものってありますか?

春を待つ植物のような。
自分の内側で脈打っている種のような。

別に具体的な達成目標などでなくていいんです。

こういう人で在りたい,というような抽象的なことでも。

特になければないで,それでももちろんかまいません。

わたしは別に,目標を持ちましょう!
というような話をしているわけではありませんから。

そもそも真の目標って,持とうとして持つものではなく,勝手に立ち現れて来るものじゃないかとわたしは思いますし。
 
 
もしかしたら本当はそんなふうに
自分の内にすでに在るのだけれど,
自分ではまだ気づいていない種もあるのかもしれませんけどね。

もし何かあなたの内側に、
確かに脈打っているけれど芽吹き,花開くのを待っている種のようなものがあるのならば,

そこに静かに意識を向けて,
愛おしみ,水をやり,栄養を蓄えるのにこの冬の季節はぴったりかもしれません。
 
 
あるいは,自分の内側に静かに意識を向けて眠っている種にまず気づくのにもよい時期かもしれません。
 
 
 
春分までは自分の内側に力を蓄えて、
春の芽吹きに備える大切な時期。

そんなことを心に留めてこの冬を過ごすのもとってもすてきなことではないかな~と思います。

これから春分までの一年で一番厳しい季節。

もちろん,必ずしも自然の暦と一致しなくてもかまわないのですが,

あなたの内側で芽吹きを待つ種にたっぷりと力が蓄えられ,
それぞれの春にはすばらしい花が開きますように。

[memo]
at all the levels: focused on sun salutation