執着を手放すpractice（nida’s newsletter- no.7-より）

＊こちらの記事は 2017.03.03配信の，nida’s newsletter～ living in the moment ～- no.7 -より抜粋して引用したものを以下に掲載しています。


何か苦しいことがあった後って，あなたの中にはたとえばこんな感情が残りませんか？

あるいは，特別なことがなくても，日々生きている中で，重低音のように，こんな感情が離れないことはありませんか？

あの時ああしていれば…という後悔
どうしても辛くて苦しい…という悲しみ
うまくいかなかったけれどやっぱり好き…という好意
これからどうしたらいいんだろう…という不安，など。


それ，どうしてますか？

ヨガの本やクラスではよく，「執着を手放しましょう」みたいに言われますよね。

すると，たとえばさっきの感情について言えば，こんなふうに考えたりしませんか？


後悔→そんなこと言ったって起きちゃったんだからあきらめなきゃ…

悲しみ→悲しんでいてても始まらないから前向きにならないと…

好意→叶わなかったんだからもう忘れよう…

不安→未来を思いあぐねたって仕方ないんだから立ち直らないと…


先週のnewsletterでシェアしたように，わたしは，最近あった苦しいことから回復しています。
でも，まだ自分の中に，少しの痛みを伴う感情が残っているのはわかっているんです。

それでふと思ったんです。
もしかしたらこういう感情を持ち続けてるというのは，「執着」ということ？　と。


ただ，「執着を手放しましょう」って言われるけど，いまわたしの中にあるこの感情を何とか無くそうとするのは何となく違う気がして。

そうやって，いわば「貼りついている」ものを「引き剥がす」のって，「手放す」っていう感じでもないし…

そもそも何とかしようとしても何とかならないから，まだ抱えてるわけですし（笑


で，思い直したんです。

その感情「自体」じゃなく，その感情の「結果」を手放す，ということでいいんじゃないか，と。


たとえば，「悲しい」なら「悲しい」でいいと思うんです。
だって，感情って，内側から湧いて来る自然なものだし。


感情自体は，無理やりコントロールせずに，自分の中にそういう感情があることを素直に認めて，

あとはそれに飲み込まれず，少し距離を置いたところから，自然に変化していくのを見守ったらいい，と。

無理に「剥がそう」とするより，その原因や危険性について把握することの方が，よっぽどプラスになるんじゃないかと思うからです。


ただ！
ここから先がポイント！！だと思うのです。

それは，その感情の「結果」，その感情が引き起こす「期待」については手放していること！


ここはすごーーく大事なところだと思うのです。

なぜなら，こうした感情が生み出す副産物は，ほぼ必ず自分以外の何か，誰かを巻き込むから。

そこに生まれる期待が，新たな「執着」を無限に増幅させるから。

たとえば，「悲しい」と，「誰かにわかってほしい！」「もう二度とこういう悲しみを味わいたくない！」というような副産物を，結果として生むかもしれません。


でも，それについては期待しないこと。
そこの「執着」は手放しておきましょう，ということです。

感情「自体」は，それに飲まれなければよいかと。

それ「自体」に頑なに「執着」しすぎてさえいなければ。
距離をとって，見ていたらいい。
むしろ使ったらいいと思うのです。分析して。

あとは自然な変化を見守っていいのでは？


「執着を手放す」って，こういうことでいいんじゃないかなーと，わたしは考えています。

そして，いま，わたしはそれをpracticeしています。

すべては変わって行きます。

もしあなたが何か重低音のような感情を抱えていても，その感情は，それに伴う痛みや苦しみは，常に変わって行きますから。

だから，その変化を，少し距離をおいたところから観察することを，お互いに焦らず少しずつpracticeしたらいいのでは？

と思うのです^ ^

（…↓あとがきより抜粋）


クラステーマを執筆しながら，
わたしにこのかけがえのない経験と学びを与えてくれた人や出来事に，
そして，それらすべてをもたらしてくれた大きな流れ,Something Greatに，
心からの愛と感謝を改めて伝えたくなりました。

生きて行く中で，痛みや苦しみを感じない人はほとんどいないことと思います。

わたしのヨガクラス，そして，このnewsletterまで含めても，わたしの心や言葉が伝わっている人数を考えれば
あくまでもほんの小さな試みにしか過ぎないことはもちろんわかっています。


それでも，いまこうしてわたしが考えていることやpracticeしていることをシェアできる機会が与えられていることを心からうれしく思います。

もしそれが，どこかで同じように痛みや苦しみを覚えている人にとって，何か少しでもお役に立てたら，本当に幸いです。


わたしの心，思考，意識は，みなさん一人一人と，そして，宇宙全体とつながっている。ヨガはそう教えてくれます。

言い換えれば，たとえ些細な試みでも，常に他のすべての存在とともに，世界を創造する力になっているんです。


あなたも，わたしも，もちろんその一員です。
あなたの思考と行為こそが，世界を創造する動力源。

だから，わたしもまた，希望をもって創造的な思考と行為を積み重ねます。

みなさんとともに，今日もこうして創造的なエネルギーを共鳴させながら生きていられることに，改めて喜びを感じています。

いつも本当にありがとうございます！


痛みや苦しみを伴う感情や経験も，Something Greatからのgiftだと思うのです。
その痛みや苦しみは必ず変化して行きます。

そして，Something Greatからのそのgiftの本当の意味がわかるとき，わたしたちが本当にこころを開いたとき，
すべての痛みも苦しみも消えるんじゃないかな，まったく違う世界が目の前に広がるんじゃないかな

…そんな予感がしています。


希望を持って，そっちへと進み続けましょう。

だって，わたしたち自身が，世界が創造しているのですから！

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こちらの記事は毎週金曜配信のnida’s newsletter ～ living in the moment ～より一部抜粋です。
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