3つのmala-2. Anava mala(nida’s newsletter- no.16より)
*こちらの記事は 2017.05.05配信の,nida’s newsletter~ living in the moment ~- no.16-より抜粋して引用したものを以下に掲載しています。
わたしの師匠Emilyが,4/8-9の初来日ワークショップでテーマに取り上げてくれたのは
「3つのmala」。
このmalaは, ヨガ哲学における概念の一つです。
目の前に,鏡があるとして。
鏡がきれいなら,そのままの姿が映りますよね。
でも,鏡にたくさん塵がついていると?
その鏡には,真の姿は映らないわけです。
malaとはつまり,このように,わたしたちが自身の本来の姿を観ることができない,その原因となっている「塵」のことです。
malaには3つあると言われます。
1, Karma mala
2. Anava mala
3. Mayiya mala
今回はこのうちの2つめ,Anava malaについてお話ししますね。
Anava malaというのは,一言で言うと,大いなるものから自分が離れている,ということです。
「大いなるもの」は,どんな言葉で置き換えていただいても。
宗教のある方なら「神」がよいでしょうし,ヨガで言えば「シヴァ」「ブラフマン」,あるいは,「宇宙」でも「大きな流れ」でも…
言葉は何でもいいんです。
そのような”Something Great”との分離感-それがAnava malaです。
は??
ヨガを始めたばかりのときのわたしだったら,こんな話,明らかに「あーんぐり」…ですね(笑)
ついでに,スタジオ内からは「オ~~~ム」とかも聞こえてくるし…
何だこれ… あやしい…
みたいな(笑)
そう思っていただいて,全然構わないんです。
わたしもそうだったからわかるし,それでも種を蒔き続けるのがいまのわたしのしごと(志事)ですから。まあ,そういう方はあまりこのnewsletterを読んでいらっしゃらないでしょうけど(笑)
ただ,そういう方にこそ,この考え方は使えるかも,とも思うんですよね。
というのも…
あなたは自己嫌悪に陥ったことがありますか?
あるいは,少なくとも,自分を不完全だ,足りない,もっと努力しないと,って思ったことはありますか?
あるいは,思っていますか?
そう感じたことのない人,ほとんどいませんよね?
日本の人は特にこの傾向が強い気はしますね。
そして,それ自体がもう,Anava malaに覆われている証拠と言えます。
だって,大いなるものは,完全。
欠けているところのないもの。
それは輝きそのもの,至福そのもの,平安そのもの。
わたしたちがその大いなるもののあらわれであるのなら,なぜわたしたちは自分を不完全だと感じるのでしょうか?
なぜわたしたちは不安や恐れや悲しみを感じるのでしょうか?
…そう,もうすでにAnava malaがかかっているということです。
不安や恐れ,不完全感,自己嫌悪…
こういうのって,放っておくといつの間にか負のループができがち。
ああ,わたしはダメだなあ…って思っていると,もっとよくない感じに…なりません?
だからね,それならいっそ「ま,Anava malaがついてるから仕方ないか!」くらいの考えでいた方でいいんじゃないですかね?(笑)
だから,さっき書いたんですよ,むしろ「そういう方にこそこの考え方は使えるかも」と。
なんか「あやしい」もの(笑)を信じられない人ほど,自分の力で何とかしないといけないと考えるから,キツいんじゃないかなーと思うからです。
わたし自身がそうだったから,特にそう感じるのです。
でも,Anava malaもまた,大いなるものからの贈り物でもあるんですよね。
だから,孤独や不安や緊張を感じたらいいと思うんです。
この分離感も,悪者扱いせずに経験したらいいと思うんです。
この経験があるからこそ,大いなるものとのつながりに戻っていく喜びが広がるはずですし。
つながりのない状態を知っているからこそ,つながりの意味もわかるはずですし。
yogaのpracticeを通じて,たとえほんの少しずつでも,
大いなるものとの結びつきを思い出して行けば,Anava malaが取り去られて行けば,真実を映し出す鏡はクリアになって行きます。
その先で覗き込んだ鏡に映る,真実のわたしの姿はどんなものなのか…
ただワクワクしながら歩んで行けばいいのかなと思うのです。
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こちらの記事は毎週金曜配信のnida’s newsletter ~ living in the moment ~より一部抜粋です。
記事全文はnidaのnewsletterのみで掲載されています。
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