自分を満たして広がる(nida’s newsletter-no.21-より)

*こちらの記事は 2017.06.09配信の,nida’s newsletter~ living in the moment ~- no.21-より抜粋して引用したものを以下に掲載しています。


日々うまくいかないことがたくさんあります。

できないことばっかり,たんこぶ作ってばっかりです(笑)


それでも,すばらしい先生方や偉大な聖人たちを心から尊敬しつつ,同時に

「彼らはわたしと違う。あの人にはできるけど,わたしには無理。」

とは,わたしは決して思わない。

彼らは,わたしにとっては希望です。


どうやって道を歩めばいいのか,自らの背中でお手本を示してくれている。

「あの人たちにできるのだから,わたしにもきっとできる!」

あきらめないこと。


その先に,必ず変化が訪れる。道は開ける。

そう信じています。

「あの人たち」もまた「わたし」なのですから。

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誰かの役に立てるのは嬉しいですよね。

自分にできることがあるということは喜び。

だから,自分にできることを精一杯する。


でも,その後急に,体調が悪くなったり,
あるいは,不思議と精神的にガタンと落ちてしまったり…
という経験はありませんか?

私にはあります。
今年もありました。


あなたはそういう時どうしていますか?

どうやって回復させますか?


どこか遠いところに行く,とにかく寝る,好きなものを食べる,好きなことをする…など,

枯渇したエネルギーをチャージするのにはいろいろなやり方があると思います。


先月末,nidaでセミナーをしてくださった谷田学先生。

先生も昨年同じようなことを経験されたそうです。


先生のセミナーは本当におもしろくて,全国から引っ張りだこ。

しかも,とってもサービス精神が旺盛な方でなので,
各地からの依頼を受けて喜んで全国を駆け巡った結果,疲弊してしまったそう。

それを受けて,今年のはじめ数カ月間はお休みをとられていました。


自分にできることをしているときは楽しいし,必死だから,
わかっていても走り続けることを選んだり,
あるいは,あまりよくわからなかったりします。

でも終わった後に急に気づいたりするんですよね,

本当はエネルギーが枯渇していたことに。


なんでそんなふうに「空っぽ」になってしまうんでしょう?

そうならないためには?

先日,谷田先生のセミナーで,これに関して大きなヒントをいただきました。


それは、谷田先生がご自身の経験を通して見出されたこと。

「まず自分を満たしてから広がる」ということ。

自分の外に向けて,自分のエネルギーを広げるとき,
ただ広げるだけでは,中身が空っぽになってしまう。


理由の一つは,

そもそも,わたしたちは通常エネルギータンクが小さすぎるということ。

なぜなら,自分の体までがわたしだと考えているからです。

だから,エネルギータンクは限られていて小さい。


でも,「わたし」という意識を体の外にまで広げたら?

わたしの体の周りにある空気も,大地も,
そしてさらに周りの人も,森も,川も,海も,
そこに暮らす動物たちも,地球全体も,太陽も…

みんな「わたし」だと意識を広げたら?


自然界は,エネルギーの無限の循環で成り立っています。

わかりやすい例えをあげるなら,
太陽の光もわたしたちにとっては無限に思えますよね。

水も空気も命も,絶えることなく常に循環しています。

季節は巡り,冬の後にはまた春がやってきます。

自分の体までが「わたし」だと思っていると,その循環が断ち切られていることになります。


でももし「わたし」という意識をもっと大きく拡大したら?

エネルギーは「わたし」の中で無限に循環することになりますよね。


つまり,体を超えた
尽きることのないエネルギータンクを持っていることになるわけです。

単に好きなものを食べるとかいうレベルでは,すぐにタンクが空になるけど,

こうやって無限のエネルギータンクを持っていると考えたら…?


これって,すごく目からウロコなヒントだと思うのです!

そして同時に,このときにポイントとなるのが,

「まず自分を満たして広がる」こと。


エネルギーは,意識を向けたところに流れます。

外に向けて放出するだけだと,内側に残らなくなるのは必然。

これって,周りに対して自分のできることをするときも同じですね。


自分の内側から満たして,「わたし」が広がること。

そして,広がった「わたし」の無限の循環によって,また自分の内側も満ちる。

う~ん,それなら,
ずっと疲れにくくなる,枯渇しにくくなると思いません?


「抱きしめる聖者」と呼ばれる聖人,偉大なyogini アンマ。

世界中で,やって来る者すべてに惜しみなく抱擁を与えています
(=「ダルシャン」,わたしも先月東京で受けてきました)。


先日読んだ彼女についての本にこんな一節がありました。


 ニューヨークの新聞記者がアンマに,
 何時間にもわたって帰依者にダルシャンをした後でも疲れない
 秘訣について尋ねたところ,アンマはこう言った。

 「わたしは使うたびに活力を失うような電池ではなく,
  永遠に枯れることのない活力の源につながっているのです。」

    (スワミ・ラーマクリシュナーナンダ・プリ
      『アンマの導きー霊性の道』より)


彼女はまさに,いつも満たされているから
「わたし」である「あなた」を抱きしめ続けられるんですね。


まず自分を満たして,「わたし」が広がる。

本来の「わたし」のエネルギータンクは無限であること,

アンマのように常時そのように生きることができなくても

そのような意識で生きること,それが可能であることを学び,

ほんの少しずつでも試してみてはどうでしょう?

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こちらの記事は毎週金曜配信のnida’s newsletter ~ living in the moment ~より一部抜粋です。
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