死なないから!(nida’s newsletter- no.27-より)
*こちらの記事は 2017.07.21配信の,nida’s newsletter~ living in the moment ~- no.27-より抜粋して引用したものを以下に掲載しています。
先日,バリ島にいる私の師匠 Emilyからメールが来ました。
今彼女はティーチャートレーニングの最中なのですが,
そこに日本人の生徒が来ているというんですね。
で,その彼女が今ちょっと困っている,と。
なので,力になってもらえれば,ということでした。
早速彼女にメールをしてみると,帰ってきた返事には
Emilyから聞いていた通りのことが書かれていました。
「トレーニングが始まって4日目なのですが…
知らない専門用語ばかりで説明される解剖学のクラスが全然理解できず,
とても大変です。
今後のクラスもついていけるかすごく不安で自信も喪失中です。
ゆかりさんも解剖学や哲学のクラスで苦労したとのことでしたが,
どのように乗り切ったのですか?」と。
あなたなら,彼女に対してどう返信しますか?
こういう状況ってね,誰にでも起こりうると思うんです。
もしあなたの後輩や家族や友人がこの状況に陥っていたら…
と,想像してみてください。
あなたはどんな言葉をかけますか?
あるいはこういう状況って,自分自身にも起きますよね。
たとえば,誰かに何か耳の痛いことを指摘されたとします。
あるいは,何かがうまくできなかったとします。
そういう時,わたしたちは
自分のことを否定されたとか,自分には能力が足りないとか感じて,
自信を失うことがありますよね。
それは,いわば布に小さな黒いシミが落ちるような感じかもしれません。
それがほんの小さなシミで止まれば大して問題ではありません。
あるいは,ほんのささいなシミすらも全くつかないのなら,それがベストで。
そして,そういう方にはこのnewsletterは不要でしょう(笑)
でも,
指摘されたのはほんのささいなことなのに,
そこからシミが広がることってありませんか?
そう,恐ろしいのはここです!!!
私はこんなことも出来ないのか,やっぱり私はダメだなあ…
あの人は私のことをこういうふうに思っていたんだ…
もしかしたら他の人にもそう思われてるのかも…
最初は本当にちっちゃい点なのに,
そこから無意識的,あるいは意識的にいろんなこととつなげてしまい,
自信を失ったり自己嫌悪に陥ったりして,
いつのまにかシミが広がってしまう事態に…
皆さんにはこういう経験はありませんか?
私にはあります。
たくさんあります(笑)
さて,メール返信の件に戻ると…
もちろん正解はありません。
では,わたしはどのように返信したかというと…
「一番大切なことは,
わからなくても死なない,ということです(笑)
いや,本当に!」
まずこう書きました(笑)
だって,そうでしょ?
解剖学がわからなくたって,死なないでしょ!?
これ,私の「マジックワード」の一つなんです(笑)
「死なないから!」
そう,人間はそう簡単には死なないのです(笑)
実際,だからあなたは今まで数十年間生きてるわけですよね?
だからこのnewsletter も読めてるわけでしょ?
今までには,身体的にも精神的にも苦しい局面はあったはずです。
でも今日も生きてるじゃないですか!(笑)
それなのに,苦しいことがあると,その単純な事実を忘れて
それ以外のまっさらな部分ごと
小さなシミに飲みこまれていったりするんです。
それが,私たち人間がしていることなんだと思います。
それで苦しみを増やしているんです。
でも,冷静に,というか,開き直って(笑)
そのシミ以外の部分に目を向けてみると,まっさらな明るい部分って,
本当はすごくたくさん広がっているんですよね。
闇に目を向ければ,闇が広がるし,
光に目を向ければ,光の広がりに気づきます。
それだけのことなんです。
私たちがどこに目を向けるか。
つまり,すべては意識の問題です。
ちなみに,メールには,続けてこうも書きました。
「でも,わたしは,本当のヨガはまさにそこにあると思います。
ポーズは表層ですから。
全ては完璧です。
・・・て,○○さんは信じていますか?
わからない,苦しい・・・
わたし自身は,そういうことを体験しといたらいいよ,っていう
Something Greatからのメッセージなんだろうと思ってました。
だから,わからなくても,別に不安はありませんでしたし,
ひたすら楽しかった!(笑)
哲学の講義がわからなくて
友達に泣きついて後で教えてもらったりしましたが,
わかんなくても死なないし,
素晴らしい仲間とともに素晴らしい経験をしていることがとにかく嬉しくて!
毎日ひたすらハッピーでした^ ^
専門的な細かい話は,わからないことはたくさんありましたけど,
別にそれでいいんじゃないんですかね~
また本格的に学びたければ
日本に帰ってきてからじっくりやったらいいじゃないですか^ ^
きっと,○○さんは優秀な方で,
今までそのような苦しい経験がなかったのかもですね。
でも,大丈夫ですよ。
全ては完璧ですから。
信じてなくても,いや,ほんとそうだから大丈夫(笑)
わたしにだまされたと思って,
わかんなくても死なないから別にいいやと思って参加してみてください。」
私も3年前,彼女と同じ壁に直面しました。
でも,私はそのことをそれほど「問題」とは認識しなかったんです。
それよりも,私にとっては光の部分のほうがずっと大きかった。
Emilyのトレーニングにいられる一瞬一瞬は,
私にとって宝石のようにキラキラしていましたから。
そう,すべては意識の問題です。
あなたがシミだと認識しているもの,その闇。
それは本当に,闇なんでしょうか?
あるいは,その小さな闇など気にしなくてもいいくらい,
実はその周りは光に満たされているのでは?
ヨガでは,闇とは「悪」ではありません。
闇とは「無知」。
もっと「真実」の光に照らして,広く目を開くのならば,
闇の中に全く違ったものが見え始めるはず。
たぶん,「死」の中にも。
「死なないですから!」
でも,さらに言うのなら,「死んでも大丈夫ですから!」です。
ヨガの智慧の光は,わたしたちにそれを照らし出して見せてくれる。
もちろん,今世与えられたいのちは最大限大切に生き切りますけどね!!
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こちらの記事は毎週金曜配信のnida’s newsletter ~ living in the moment ~より一部抜粋です。
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