苦しみを受け入れる（nida’s newsletter- no.33-より）
＊こちらの記事は 2017.09.01配信の，nida’s newsletter～ living in the moment ～- no33.-より抜粋して引用したものを以下に掲載しています。
（まえがきより）
何でも楽しめたらいいと思うんです。
たとえ苦しいことでさえも。
苦しいことも嬉しいことも同じように楽しめたら，
それって不幸と縁のない人生ですよね。
そして，それこそが「平等の境地」＝yoga（byクリシュナ神）。
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関西にいる友人が送ってくれたG角さんのポスターの写真。
ヨガのポーズを誇らしげにとっている芸人さん。
空へと伸ばした腕の先，手の先にはトング？にはさんだお肉（笑）
その横に堂々と書かれている文字は
「欲望の解放」 （笑）
「お肉食べたい！！」という「欲望の解放」（笑）はそれはそれでいいと思います。
わたしもかつてG角さんが大好きでした（笑）
ただ，欲望を解放した＝お肉食べた，として
そしたらハッピーなんでしょうかね？
ポイントは，また食べたくなるってことなんだと思うんですよね。
ま，お店としてはそれがまさに狙いどころなわけですが（笑）
欲望ってキリがないでしょ？
満たされても満たされても際限なくやってくる。
でも，お肉食べたい！だけを日々G角さん欲望をで満たし続けてたら…
明らかに身体にはハッピーじゃないかも（笑）
それでもまあ，お肉食べたい！くらいなら
まだ自分次第で満たせるからいいでしょうが，
それ以上に，わたしたちにはもっと満たされない欲望ってやってきますよね。
恋が実らない，子供が思い通りにならない，
欲しい服が次々に出てくる，お金が思うように入ってこない，
なかなか旅行に行けない，病気が治らない…
自分の思い通りに行かないことは次々にやってくる。
だから，『バガァッドギーター』ではこう書かれていますね。
「欲望，怒り，貪欲
これは大いなる自己を破滅させる三つの地獄の門である。
それゆえ，この３つを捨てるべきである。」
痛っっ！
G角さんのポスターとは真逆の話ですよ（笑）
欲望が満たされないの怒りにつながり，怒りが貪欲を引き起こし，
また貪欲が欲求不満になれば怒りを引き起こす。
つまり，欲望って，苦悩のもとなんですよね…
じゃあ，どうしたら？
あなたは，自分のキリのない欲望にどう対処されていますか？
そのヒントとして，
わたしがメインに学んでいるヨガ哲学において
非常に大切にされている先生のことばを引用しますね。
「かつてある人がバーバにこんな質問をしました。
「あなたは，感謝の念をもって苦しみを受け入れることができるようになるためには，
新しい言葉を学ぶ必要があるとおっしゃいました。
どのように学べばよいのか教えていただけませんか。」
バーバは答えました。
「お前が人生で何度も何度も苦しむとき，この新しい言葉が生まれる。
苦しみを何か良いものだとして受け取ること，
勇気と揺るぎなさをもってそれに耐えること，
それが新しい言葉だ。
その苦しみは十分受けるに値すると気づき，
それを明るく受け入れ，
そして不屈の精神を持ってそれに耐えること。
それが新しい言葉を学ぶということだ」。
つまり，バーバは探究者に，苦痛を避けようとするのではなく，
受け入れるよう勧めているのです。
バーバはこれを新しい言葉と呼んでいます。」
（スワミ・チッドヴィラーサーナンダ『神は純粋な心を愛する』より）
欲望は我慢しても苦しい。
満たされなくても苦しい。
キリなくやってきても苦しい。
その苦しみを，避けるのでも，認めないのでもなく，
ほがらかに，勇気と感謝を持って受け入れる道。
わたし自身は，バーバ・ムクタナンダのおっしゃるこの道がいいなーと感じています。
『ヴァガバッド・ギーター』ではこう説かれています。
「苦痛との一体化からの分離，それをヨーガと知れ。
ヨーガは決意を持って，
決してひるむことのないマインドをもって実践すべきである。」
これって，ヨガは苦痛から離れる希望の道ですよ～！ってことだと思うんです
だから，苦しいこともほがらかにしなやかに受け入れていくことを，
一つ一つ練習したらいいんじゃないかと。
苦しみにとらわれれるのではなく，
いわば苦しみをも抱きしめる道もある。
苦しみに巻き込まれてその中でもがき続けるより，
まだこっちの方が良さそうじゃないですか？？（笑）
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こちらの記事は毎週金曜配信のnida’s newsletter ～ living in the moment ～より一部抜粋です。
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