感じ,観じることと考えること(nida’s newsletter- no.74-より)
*こちらの記事は 2018.06.15配信の,nida’s newsletter~ living in the moment ~- no.74-より抜粋して引用したものを以下に掲載しています。
最近,プライベートセッションなどで同じようなご相談を受けることが重なりまして。
まずは,
つい頭で考えて,自分がよく見られるような,「こうすべき」ということを言ってしまい,
自分が本当に思っていることを表現できないのが嫌なんです,
という若い保育士さん。
さらに,
仕事をする際に,急に手が震えてしまうことがあり,
それがお客さんに伝わらないようにと思うともっと緊張してしまい,怖くなってしまった,
という理容師さん。
そして,
歌うのが好きで歌い手になったのだけど,実は人前で歌うのは大嫌いで,
つい緊張してしまい,なかなか十分に力を発揮できない,
という歌い手さん。
何が彼らに共通しているか,というと…
例えば,最初の保育士さんのケースでは,「考えないようにしよう!」って思うわけですよ。
次の理容師さんのケースでは,「手の震えがバレないようにしよう!」
そして,最後の歌い手さんのケースでは,「緊張しないようにしよう!落ち着いて!」と。
その結果って,どうなると思います?
これってね,例えば,
ダイエットしたい人が「甘いものを食べないようにしよう!」というのと,
あるいは高所恐怖症の人が,高いところで「下を見ないようにしよう!」というのと同じですよね。
もうおわかりですね?(笑)
そう,また甘いものを食べてしまうんです。
チラリと下を見てしまうんです。
「~しないようにしよう!」と,いわば「思考」で制御しようとしても,
たいていうまくいかないんですよね…
こういう経験ってね,誰にでもあると思うんです。
みなさんも,ご自身のお仕事や生活の中で,類似した経験をされているのではないでしょうか?
もちろん,わたしも散々あります!!(泣)
じゃあ,こういうとき,みなさんはどう対処していますか?
わたしが,これまでの自身の経験を通して最も効果を感じている方法は…
「ただそれを十分に感じ,気づいていること」
です。
つまり,5/4発行のnewsletter no.68でも書いたのですが,(→こちら)
谷田先生がおっしゃっている通りだと思うんですね。
「感覚と思考,「観じる」と「考える」は,足して100だと思えばいい。
片方の割合が上がれば,もう片方が下がる。」
そう,これを利用するんです!
「~しないようにしよう!」と「思考」で制御しようと思ってもうまく行かないんですよね?
言い換えると,「思考」の調整ダイヤルを「思考」でもって下げようと思っても
うまく下がらないですよ,ということです。
だったらどうするの?
「感じる・観じる」ダイヤルと「考える」ダイヤルは足して100。
つまり,片方が上がれば片方が下がるわけですよね?
だから,「感じる・観じる」ダイヤルを上げれば,「考える」ダイヤルは自ずと下がる。
これを利用しない手はないでしょ!ということです。
例えば,緊張してきたら,その緊張に伴う感覚を十分に「感じる」んです。
そして,それを「観じる」。
つまり,例えば
「ああ,わたしは緊張するとこういうふうに胃がぎゅーっとすくんでくるんだなあ。
今けっこう緊張しているなあ」
と,感じて,気づくんです。
え?それだけ?!
はい,そうですよ。それだけ(笑)
しかし,事実,残念ながら(笑),
これが,わたし自身が今まで試してきた中で,最も効果のある対処法なんですよ。
そうしているうちに,気がついたらいつの間にか緊張や思考は,小さくなっているのです。
ヨガが明確に示すように,
わたしたちはそれぞれ,わたしたち自身の経験の「創造主」です。
同じ事態が起きても,どう感じ,どう観じ,どう考えるかは,個々に全く違うのですから。
つまり,あなたは,あなた自身の感覚と思考をもって,
あなた自身の経験を,あなた自身の世界を「創造」しているのです。
あなたの「感覚・観察」と「思考」をいかに使って,
あなた自身の世界をいかに創り,いかに生きるか?
それは,あなた自身の選択次第なのです。
「感じる・観じる」ダイヤルと「考える」ダイヤルをどのような配分で回すか,
それは,あなた自身の気づきと選択から始まるのです。
*「感覚と思考」については,5/4発行のnewsletter no.68(→こちら)でも書きました。
このクラステーマの後に再読していただくと,さらに深まるものがあるかもしれません。
お時間とご興味のある方はよろしければぜひどうぞ。
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こちらの記事は毎週金曜配信のnida’s newsletter ~ living in the moment ~より一部抜粋です。
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