バランス(nida’s newsletter- no.113-より)

*こちらの記事は 2019.05.03配信の,nida’s newsletter~ living in the moment ~- no.113-より抜粋して引用したものを以下に掲載しています。


3月のEmilyの「女性のためのセルフケア200時間トレーニング」に参加して以来,昨年来わたしの中で鍵となっていたことが,一層明確かつ重要になって来ています。


それは,ヨガは「バランス」のpracticeである,ということです。

少なくともわたし自身にとってはそうです。

具体的には,それはいわば女性性と男性性のバランスです。


それをさらに別のことばで表現するのならば…


陰と陽のバランス。

感性と思考のバランス。

柔らかさと強さのバランス。

丸いものと直線的なものとのバランス。

委ねることと自分の力でがんばることのバランス。

谷田先生のことばを借りるならば,「なる」と「する」のバランス。


わたしは,この現代世界に生きる人たちって,基本的に,男性性の方が強い傾向があるんじゃないかなあ,と感じているんですね。

性別的に女性であっても,です。


わたし自身の人生における経験からそう感じます。


わたしは30代に入る頃まで,とにかくもっとがんばらないと!もっと勉強しないと!と思っていました。

だから,論理的な学問に(多分必要以上に)価値を見出していましたし,中高での講師としても,生徒をがんばらせようとしていました。

特に20代前半までははっきりと「男性に負けるものか!」とも思っていたくらいです(笑)


30代に入って,自分の思考やコントロールの及ばないことを否応なく経験してから,バランスが徐々に変わり始めました。

ヨガを始めてからさらにそれは加速し,より感じること,直感的なことを信じるようになりました。

そのバランスの変化は今でも続いているように思います。


だからね,正直言って,今のわたしには,今まで以上にすごく疑問があるわけですよ,「がんばるヨガ」に。

特に,エクササイズ的なヨガ,ポーズをがんばるヨガに。


だって,ヨガはバランスを見出していくpracticeではないかと思っているわけですが,

普段から大いに思考し,がんばっている人が,アラインメントを考え,より良いポーズができるようになるために息を荒げながら汗を流して練習するのって,本末転倒なんじゃないの? 

―って感じるからです。


さらに男性性を高めて生きやすくなるんですかねえ?

むしろさらにアンバランスを助長することになったりするのでは?


あ,でも,だからといって,わたしは「ゆるゆるヨガや瞑想バンザイ!」っていう話をしているわけじゃないんですよ(笑)


だってね,例えば…


「瞑想しなきゃ!」「瞑想で無になるんだ!」

―これって,より「男性的」なアプローチなの,わかります?


ゆるゆるヨガだって同じなんですよ。


「もっとリラックスしなきゃ」「がんばらないように」

―これって,「する」ことでしょう?


もちろん,「男性性」を「悪者」扱いしているわけじゃありませんよ。

それも必要ですから。


「どっちかじゃなくてどっちも」ですから。


わたしはただ「バランス」の話をしているだけです。



だから,(あくまでも)一般的に言って,どんなpracticeにおいても,

「男性性」以上に「女性性」を高めていくことが,現代の人にとっては特にすごく大切なんじゃないかなあ,と 改めて感じているんです,

ということをお話ししているだけです。



では,あなたは?


あなたは今,どんな「バランス」で生きていますか?


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こちらの記事は毎週金曜配信のnida’s newsletter ~ living in the moment ~より一部抜粋です。
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