「感覚」と「思考」〜「考える」だけでなく「観じる」ために:なぜリトリート,プライベートセッション,ヨガWS,どぅる〜ん×yoga…なのか?

こちらの記事は-newsletter no.68より転載しています。

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谷田学先生をお呼びしてのセミナー@nidaも今回で,昨年5月,10月に続き,3回目を迎えました。

 
4/26-30の5日間に,多くの参加者をお迎えし,みなさん明らかに氣のめぐりが

良くなって,瞳の奥から輝きを増してお帰りになられる姿を見送れたこと,

主催者として本当に嬉しく,そして誇りに思います。

 

          
※次回は11/23-25の日程で予定しています。
 

谷田先生が今回もおっしゃっていた,とてもシンプルなこと。

 
「感覚と思考,「観じる」と「考える」は,足して100だと思えばいい。

片方の割合が上がれば,もう片方が下がる。」

 
これね,わたしも,ものすごく大きなキーだと思っているんです。

 
アーサナ(ポーズ)をやっているみなさんの中には,

「アーサナに没頭している時には,何も考えないからいい」

「日常生活を離れて,自分のためだけの時間を持てる」という方もいます。

そういう方はきっと「そうそう,わかるわかる!」とおっしゃるのではないかなと。

 
もちろん,それはそれですてきな時間だと思います。

 
ただ,だとしたら,それは,ほかのスポーツや没頭できる趣味と何が違うのでしょう?

 
わたしは,谷田先生が強調されるこの点について,自らの経験に基づいてもう少し深いものを感じています。

 
例えば,わたし自身,体を動かすアーサナのクラスを,

いろんな場所で,いろんな先生から,ものすごい時間数を受けてきました。

 
その中で,わたしは,ポーズの上達も,体の柔軟性や筋力も,アラインメントの知識も得てきましたが,

でも,わたしにとって「最大の収穫」はそれらではありませんでした。

(だから,わたし,より万人受けしそうな「健康」とか「美容」とかをアピれないんですよ(笑)

それらは,わたしにとっていわば「副産物」みたいなものだからです。)

 
そうですね〜,正直,言葉で表現するのは難しいのですが,あえて言うのなら…

 
感じる/観じる力,すなわち,繊細さを養えたことと,

何かが自分の内側で激しく震え,歓びに満たされるような感覚の体験と,

それを促してくれるエネルギーとの出会い …みたいなものかなあと。

 
でね,それって,多分クラスが始まる前にもうわかってるんですよ。

 
その「場」が設定されたときに,もうすべて決まっているんです。

言ってみれば,クラスの内容なんてほぼ関係ありません。

本当はもはやアーサナさえも必要ないのです。

 
経験的に言って,一番大きい外的な要素は,先生のヴァイブレーション(氣)だと思います。

もちろん場所や,参加者さんの発しているものも大きく関係しますが,

どういう人が集まるかもすべてすでにまずはその先生によって決まってしまっていますからね。

 
そして,もう一つは,何よりも,わたし自身の内的な状態。

一体どのタイミングで,なぜそこにいるのか。

 
それらが絶妙にスパークする瞬間,内側にどうしようもなく「震える」ものを覚えます。

何かが響いて,幸せで仕方がなかったり,涙が出てきたりします。

「思考」は,ついてこられません。「感情」すらついてこないこともあります。

なぜ泣いているのかもわからない。

でも,よくわからないのに確信しているのです。「わたしはここにいるべくしているのだ」と。

クラスの後には,ただハグしたくなります。ただ感謝と喜びと穏やかな静けさに満たされます。

 
ちなみに,わたしにとっては,その先生の筆頭がなぜか彼女,Emily Kuserだったのです。

彼女と同じ場にいるだけで,誰しも「感覚」が上がり,自浄作用が上がります。

そして,昨年からようやくその理由が腑に落ち始めました。

 
彼女はとても頭の良い人ですが,それ以上に半端なく「感覚」が鋭いのです。

感じ,観じる力がとても強いのです。

だから,氣もめぐっています。

その上で,周りに対してとてもオープンで,共鳴する力が高いのです。

今年の春に来日した時に一緒に1週間過ごして,さらに確信しました。

 
一方で,「思考」優位で生きていると,氣はめぐりません。

思ったように事が運びません。

正しい/間違っている の価値観から解放されません。

だから,精神的にもいつも何か不安や苦しさを感じます。

自分でがんばらなくてはいけません。委ねることができません。

当然ながら,その人と一緒にいれば,周りの人は同じ感覚を感じます。

 
いつも同じことを言うようですが,わたしはこのルートが「間違っている」とは思っていません。

ただ,「選べますよ」というお話をしているだけ。

 
わたしは,それ以外の道を知らずに30年以上生きてきて,自己嫌悪と劣等感と嫉妬にさいなまれ続けてきました。

いわば,その道の申し子,プロフェッショナルでした。

でも,違う選択肢が見え始めて,ビビりつつもちょっとずつ試してみて,

あ,これからは,わたしはこっちの方が自由で楽しくていいなあ,と感じただけ。

以来,年々この新たなルートを「感覚」とともに歩む覚悟が自然と深まっているというだけです。

かつてのルートで鍛えられた「思考」優位のわたしももちろん未だに抱えながら。そして,それも使いながら,です。

 
振り返ってみると,わたしがこのルートを歩むことになった最初のきっかけとなったのは,

30代に入って起こった,それまでのわたしの想像をはるかに超えた,

「思考」を完膚なきまでにぶっ壊される人生体験でした。

いやいや,大いなるものはものすごい贈り物をくださるものです(笑)

 
それから,「統合」に長い時間がかかりました。

 
ヨガで促進されたその「統合」のプロセスの中でも特にわたしにとって大きかったのは

Emilyとバリとの出会いでした。

 
6年前に彼女に初めて出会った彼女のリトリートは,気がつけば人生の転機となっていました。

 
ヨガのリトリートって,たいていヨガ,瞑想,自由時間,健康食とかで構成されています。

でも,彼女のリトリートは全然違ってたんですよ。

 
なかなかに深〜いワークを色々やったり,ダンスしたり,特別講師を呼んで映画を観てシェアしたり,

みんなで一緒にお料理を作ったり,シタール奏者の伴奏付きクラスがあったり…

何というか,アーサナはプログラムの中のほんの一部で,

もっと自由で,「感覚的」で,魂に触れるようなものだった。

 
その後,わたしの中に残ったのは「ああ,わたしは大丈夫だ」という根拠のない「感覚」でした。

それは,わたしの今に大きく繋がっています。今もその感覚とともに生きているから。

 
だから,以来わたしにとって「リトリート」っていうのは,

自然の中で身体動かしてスッキリ!みたいなあっさりしたものじゃなくて。

もっと深く魂に触れるようなもの,人生がより自由に拓けるきっかけになる気づきに満ちた濃密な時間,

というイメージなんです。

 
アーサナはめちゃ使えます。やった方がいいと思います。

ただ,単刀直入に申し上げますが,どれだけ練習しても,

「感覚」が研ぎ澄まされていく保証,氣のめぐりがよくなる保証はついていません。

あるいは,それに気づくまでに相当時間がかかり,かなり遠回りになる場合があることも確か。

もちろん,時間は必要なだけかかっていいと思うんですけどね。

 
実際,先日もちょうどこんなことがあって。

yoggyで,先に書いたテーマ「「現在」を生きる」でクラスをやった時にね,

そのとき初めてお会いした「わたし,ヨガ結構やってます!」って感じの生徒さんがいらして。

 
「感覚」を感じ,観じることを促しながら進めたクラスの後に質問を受けてお話ししたんですけど,

その時わかったのは,彼女は「正しいポーズ」をとることに執着していて,

本人も認めていたように,実はアーサナの中で「感じる/観じる」ことが全然できなかったことでした。

 
身体を動かしてスッキリ感が得られたらいいという方や,

アラインメントをもっと知りたい,知識を身に付けたいという方は

そのひととき「思考」を減速させてくれる,あるいは逆に「思考」が鍛えられる先生,クラスを見つけられたらいいと思います。

 
一方,「思考」ばかりの人生で苦しんでいることに気がつかれた方や,

人間関係やそれに伴う「感情」に振り回される人生を根本から変えたい方は,

「感覚」をリードしてくれる,

「感じる」だけでなく「観じる」ことを導いてくれる先生・クラスが大きな力になってくれるでしょう。

 
わたしは,Emilyや谷田先生ってまさにそういう先生だと思っています。

しかも,ハラが据わっています。

だから,とても大きな愛をもって,来る人を受け入れてくれます。

来る人にはそれが伝わるから,彼らに安心して委ねられる。だから効果も大きいのです。

 
幸運なことに,わたしは超超「思考」優位の人生を経験しまくった後に,

「感覚」への強制的な大転機を経て,

さらに,そういう先生たちに出会い,多くを学ぶ機会を得ることができました。

 
その中で,わたし自身も,ゆっくりとだけれど,変化してくることができました。

わたしの魂は大きく解放され,人生は楽しくなり,

一層氣がめぐり,ハラが据わってきたことに気づき始めています。

 
わたしがシェアしたいのは,まさにそのような,わたし自身の体験を通じて得たものです。

 
だから,今のわたしが可能な限り,

「魂に触れるようなもの,人生がより自由に拓けるきっかけになる濃密な時間」としてのリトリートを,

 
「観じる」ことをお手伝いして,「あぁ〜!!」と腑に落ちる,自分の内側にあるものに気づき,変化を促してくれるようなプライベートセッションを,

 
つながる「感覚」を磨き,「考える」「思考」優位の生活の中にもっと「観じる」「感覚」を広げて行くことに結びつくワークショップ,クラスを提供します。

 
「女性のためのリトリート “Back to my free Self”」。
*9/15(土)-16(日)  1泊リトリート
*10/6(土)-8(月・祝) 2泊リトリート

 
すでにお申し込みいただいている方が,今大きな変化の時期にいらっしゃるのを,わたしは知っています。
 
わたしのワークショップやEmilyのプログラムへの参加を経て,

まさに「思考」優位だったことに気づき,「感覚」が磨かれてきた方々。

変化は避けられません。

 
本当にすばらしいなあと思うのは,それを正面から受け止めて,覚悟を決められていることです。

 
彼女たちと,そして,「感覚」が非常に優れた同志であるcayocoさんと一緒に

ぜひこのリトリートを開催したい!と,わたしもハラを決めています。

前述したように「場」が設定された時点で,すべて決まります。

 
だから,告知文にこう書いたのです。

 
「大切にしていただきたいは,あなたの内側の「響き」です。

あなたの中で何かが響き渡るとき,

あなたの中で何かが意識的な「意志」を超えて「行こう」と指し示すとき,

すべての障害は自ずとあなたに道を明け渡しますから。

そして,そういう方に4人以上集まっていただけたら,

もうその時点で間違いなくパワフルな成果の約束されたリトリートになりますから。」

*全文は→こちら

 
何かが気になって仕方ないあなたが,参加を決めてくださった瞬間に,

あなたの人生をより自由にするきっかけとなる,このリトリートの成立と成果が約束されます。

同志の女性たちとともに,あなたのご参加を心からお待ちしております。

プライベートセッションもご利用が増えています。

Emilyの来日と谷田セミナーでわたし自身もパワーアップしていますので,

あなたが問題を乗り越え,さらに力強く進んで行くために,ますますご活用いただけたら幸いです。

 
わたしの主催するオールインワンヨガWSシリーズ「〈わたし〉をめぐる旅」も

ヨガ哲学のセッションを含んでいますが,

「知る」,「考える」のではなく,実体験を伴って「腑に落ちる」ことを大切にしています。

だから,「オールインワン」なんです。

実は,その中でのアーサナも普通のクラスをは使い方がかなり異なっています。

アーサナも瞑想もセッション全て使って,カラダ,アタマ,ココロ,ハラの全てに働きかけて行くことで,効果が高まるのです。

 
また,氣のめぐりがよくなり,「感覚」が研ぎ澄まされていく「どぅる〜ん×yoga」クラスは,

ほぼ隔週で平日夜に開催中です。

初めての方ももちろんご参加いただけます。

他のヨガクラスも同様に全て「感覚」と「体験」を大切にしてガイドしていますので,ぜひご体感ください。

 
「考える」だけでなく「感じる/観じる」生き方を。

 
その道を一層の覚悟を持って歩むnidaやyukariに

そしてその周りに集まる人たちに

よくわからないけど何か心の内に共鳴するものを感じてくださる方の存在に心から感謝しつつ,

いつでもここでお待ちしております。

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こちらの記事は毎週金曜配信の
nida’s newsletter 〜 living in the moment 〜より一部抜粋です。

記事全文はnidaのnewsletterのみで掲載されています。

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