Agni〜火〜
今回は,
5元素のうちの一つ,「火」
(サンスクリット語:Agni)の話を。
yogaやアーユルヴェーダには,
世界のすべては
地・水・火・風・空
5つの元素から成り立っているという根本的な考えがあります。
あ,純粋な実物を想定するんじゃなくて
その「質」(quality)を考えてみてくださいね。
じゃあ「火」の質ってどんなものでしょう?
考えてみてください。
たとえば…
「火」には,ほかの元素に比べて,
・動く
・熱い,あたたかい
・軽い
・乾いている
・変化させる
・消耗する
・照らす
…などの特徴がありますよね。
わたしは,新年の最初の週のクラステーマに
まだご紹介していなかった3つの元素の中から,これを選びました。
新年って,何か新しいことを決意したり,目標を決めたりする人も多いんじゃないかな…と思ったので。
でも、クラスでみなさんにお聞きしたら、そういう方は少なかったんですけどね(笑)
わたしも基本的にしないんですけどね(笑)
わたし、いま目標って考えることなくて。
特に朝起きたときとか、よく向こうからやって来るから、
それを
「あ、はい。思いついちゃったってことはやれってことですよね(笑)」
と素直に受け取っているだけなので(笑)
まあ、ともかくですねー、
何かを決めたり,自分にやって来たビジョンを実際に具現化するにはそれなりに情熱とかパワーとか要りますね。
それこそまさに「火」!
…というわけで、
クラスではみなさんの身体にも大いに内側から火を起こしていただきました(笑)
でもね、
何かを決意するとき、
何かの目標に向かうときには、
何かが自分に足りないから、とか
こうなるべきなのになってないから、とか
そのような感覚ではなく、
すでに自分の内側にあるものをより輝かせるために、という前提を明確にして臨むことをお勧めします。
それがyogaの道です。
だって、yogaでは
「わたしたちは初めから完璧
欠けているものなどない存在」
…と考えます。
「何か足りないものがあるんじゃなく、
自身の源に制約をかけているだけ」
…そう考えます。
わたしたちはみなそれぞれ5元素のユニークな比率で成り立っています。
そこには良し悪しも優劣もありません。
でも,自分の中で何かバランスの悪さを感じるときには,必要な元素を意識してみる。
そして,その力を借りてみる。
火の力、その知性の輝きをもって自身の内側を照らし出してみる。
わたしたちは全て同じ本質から成り立っているんです。
感謝をもって臨むのならば,きっと力を貸してもらえますから。
yogaやアーユルヴェーダの知恵は深遠です。
…さて,
次のクラスは 地 か 風 か?
あるいは、全然違うテーマにしちゃいましょうかねー
今年も一年間,
どうぞよろしくお願いいたします。
ॐ