Akash〜空〜

今回のテーマは，前回に引き続き５元素のうちの一つ，「空」（空間，space）（サンスクリット語：Akash）。
 
 
yogaやアーユルヴェーダには，

世界のすべては

地・水・火・風・空

5つの元素から成り立っている，という根本的な考えがあります。
 
 
純粋な実物を想定するんじゃなくて，その「質」（quality）を考えてみてくださいね。
 
 
じゃあ，「空」の質ってどんなものでしょう？

考えてみてください。
 
 
 
たとえば…「空」には，ほかの元素に比べて，

・動きがない
・軽い
・乾いている
・見えない，透明
・振動が伝わる
・可能性を有する（受け入れ余地がある）

…などの特徴がありますよね。
 
 

この「空」，わたしたちは自分の身体の，思考の，感情の，どこにどれだけ有しているんでしょう？
 
 
クラスでは，それ意識して動いてみてもらいました。
 
 
また，身体の中でも空のエリアとされる頸部から上の部位に繊細に気づきを向けてみました。
 
 
この頭部には感覚器官が集中していますよね。
 
 
わたしの先生が，こんなお話をしてくれたのを思い出します。
 
 
「聞きたい」という欲求があった。

だから，宇宙は「空」を創った。

それによって音が聞こえるようになった。
 
 

わたしたちの耳に音が届くのは，空間があるために振動が伝わるからですよね。
 
 
「空」のはじまりをこんなふうに語るのはとても美しいなと思いました。
 
 
また，この表現も印象的でした。
 
 
「すべてのものはhomeを探している」
 
 
部屋の片付けとかするでしょ。
1ヶ月後，片付けたところはどうなってます？（笑）

目的なく空いたスペースって，そこを狙っているモノがいっぱいあるんですよ（笑）

時間とかもそうでしょ？

ぽっかり空くと…何となーくスマホ見て 時間潰しちゃったりして（笑）
 
 
ほらね，みんな「おうち」を，空いた空間を探してるんですよ。

うーん，気をつけないとねえ…
 
 
でも，逆に言うと，「空」ってすべての始まりなんですよね。
 
 
「空」がないと何も存在できない。
 
 
つまり，さらに逆に言えば，
「空」があるからこそ，わたしたちは存在することができ，
音を聞き，呼吸をし，何かを感じ，何かを考えることもできる。
 
 
適切な「空」によって，
初めて感覚のバランスが生み出される。

 
わたしたちはみなそれぞれ５元素のユニークな比率で成り立っています。

そこには良し悪しも優劣もありません。

でも，自分の中で何かバランスの悪さを感じるときには，必要な元素を意識してみる。
 
そして，その力を借りてみる。

わたしたちは全て同じ本質から成り立っているんです。

感謝をもって臨むのならば，きっと力を貸してもらえますから。

yogaやアーユルヴェーダの知恵は深遠です。
 
 
…さて，次回新年最初のテーマは
残り3つのうちのどれから行きましょうかね？！
 
 
今年も一年間，クラスへのご参加ありがとうございます

ॐ

nidaのクラス・ワークショップでもみなさまとお会いできることを心より楽しみにお待ちしております！

12/30　太陽礼拝108回　無事全員達成

ご参加ありがとうございます！

スッキリ心身で，すてきな新年を～