chaosの中をたくましく生きる

(上記写真:デリー、メインバザールにて)

4月半ばから5月半ばまで
1ヶ月間インドに行ってまいりました!

その間、すべてのクラスをお休みさせていただきました。

代講にご協力いただいた先生方や見守ってくださったみなさま,旅をサポートしてくれた友人たちに,心からお礼を申し上げます!

この1ヶ月の間にたくさんの経験・学び、
そして、わたしの中の変化がありました。

まだ自分の中で十分消化されていないなーと感じてはいるのですが…

だからこそこうしてクラスを通して、
わたし自身も整理し、
みなさんとシェアできること、
本当にありがたいなあと感じています。

さて、わたしが一番(北)インドで強く受けた印象は
「ここはchaos(カオス=混沌)だ…」
ということでした。
道路とか、本当にchaos!

いつもクラクションが響き渡る中、車やバスに加え、オートリクシャー、サイクルリクシャー、屋台を引く人、所構わず横断する人、物売り,物乞い,牛、犬、山道なら羊も…

わたし、インドでは運転できる気がしません。

路地には牛たちのフレッシュな置き土産、
唐突に現れるゴミの山、おしっこしている男性…

歩くときは足元に気をつけて~!

(バラナシにて)

人もchaos!

インドには本当に多くの言語、民族があふれ宗教もさまざま。

ヒンドゥーの人が多いけれど、ターバンを巻いたシークの男性も、目もと以外全て黒で覆ったイスラームの女性も…

職業もさまざまです。

チャイ屋や宝石商、オレンジの布をまとったスワミ(ヒンドゥーの僧侶)、白やオレンジの布を巻き一見スワミに似ているけどそうではないというサドゥーも。

(修行している人もいれば、ただ山にこもって暮らしていたり、あまりにも寄進者が増えてアシュラムまで持ってしまったり…と、サドゥーもまさに何でもあり!)

デリーでオートリクシャーに乗っているとき信号待ちをしていたら、化粧が濃く、サリーを着てはいるけれどどう見ても男性…というオネエがやって来て、お金を請われたことも。

ああ、こんなこともありました。

3時間かけて乗用車で山道を登ったら、不吉な予感的中で、タイヤがパンク!

近くの村にはスペアがなく、結局、自分の村から持ってきてもらうように手配したから待ってろ、ということで…

足止め4時間以上…

その日のうちに目的地にはたどり着けず、
途中の村まで引き返して一泊することに…。

(これ、実はそうやって待っているときの様子(笑)ランチはおいしかったけど!)

も~~~いろんな人、モノ、出来事が入り乱れ、思い通りになんでサッパリいきません(笑)

それに比べて、日本って、道は整然としてるし、外国人まだまだ少ないし、日本語でほとんど通じるし、わりときちんとしてる人が多いし…

目に見える外側の世界は、
インドほどchaosではないように見えます。

でも、内側の世界は、
インド人も日本人も関係なくchaosが広がることがしばしばなのでは?

忙し過ぎて頭が回らなかったり、
感情が揺れ動いたり、
どうしたらいいかわからなくなったり…

わたしたちの内側の世界は、
chaosで満ちていることも多い。

外側の世界だって…
一見より整然として見える日本でも、
突然事故や災害が起きることはあるし、
日々の人間関係の中でも想像を超える出来事が起きる。

そんなとき、わたしたちは、
外側の世界にも、見えにくいだけで、
一皮めくればたくさんのchaosが噴き出してくることに改めて気づかされるのです。

で,その方が実は大変なのかも…
とも思うんですよ。

いわば、打たれ弱くなるから,です。

だって,日々chaosの中で生きていたらそれが当たり前になるから,否が応でもたくましくなるでしょ,インドの人たちのように。

でも,一見chaosが見えない世界にいると,急にそれが噴き出したときにビックリしたり,焦ったり,不安や恐怖にとらわれたり,身動きできなくなったり…

いざというときにたくましく乗り切れなくなる傾向があるんじゃないかと。

本当は,内側の世界も外側の世界も,chaosにあふれている。

それが当たり前なんだと思うんです。

その当たり前のchaosに,目を背けては,強く生きてはいけない。

chaosを,当たり前のものとして受け止めることから始めないと。

インドで改めて,そう痛感しました。

まずchaosを当たり前のものとして,
しっかり目を見据えて受け止め,
その上で,力強い足取りでたくましく生きて行くこと。

思う通りになんか行かなくて当たり前!

だから,どんな事態が起きても,
ま,しょーがないよね。
こういうことも起こるよね。

…と,どどーんと受け止めてしぶとーく図太ーく歩むのです。

自分の内/外側でどんなことが起きても
ただそれをそのまま受け入れ、
地に根を張ってgroundingして生きていく…

yogaを通じてそれを練習します。

そうすれば,そのchaosの先に,
本当は極めてシンプルな真実が見えてくる。

わたしは,そう確信しています。

だから,先人の導きを手がかりに、
chaosの中をかき分けてわたしはそこへと向かいます。

Hari om

[memo] peak poses
for basic:  Bhada konasana
advanced: Eka pada raja kapotanasana 1