Ham Sa~呼吸はマントラ(nida’s newsletter- no.58-より)
*こちらの記事は 2018.02.23配信の,nida’s newsletter~ living in the moment ~- no.58-より抜粋して引用したものを以下に掲載しています。
『ヴィニャーナ・バイラヴァ』に出てくる最初の瞑想法,
それこそまさにこれからご紹介する吸う息と吐く息を用いる瞑想です。
今日のテーマの内容は,実は
わたしの先生の先生による,この瞑想法についての解説からインスパイアされたもの。
呼吸の本当の意味がわかるとき,瞑想の境地に達する,と
聖典の中でシヴァ神が説きます。
では,改めて呼吸って…何なんでしょうか?
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ヨガでは呼吸をとても大切にしますよね。
ヨガし始めてから初めて呼吸を意識始めた,
という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
かく言うわたしもまさにその一人です。
ところが昨年,初めて谷田先生にお会いして「どぅる~んタッチ」を体験したときに
「ゆかりさん、呼吸をあまり意識しないで」と言われて。
これ、わたしにとってはなかなか驚きの体験でした。
いつの間にか事前に深い呼吸を意識することが習慣になっていたのですが…
え?なんで?
なんで意識しない方がいいの?!
でも、先生のお答えに思わず納得しちゃったんですよね。
先生は、
呼吸を意識しすぎると「個」である自分を強く意識することになってしまうから
と。
ほほう…
にしても、どぅる~んタッチもヨガも,同じように
個々の境界線を越えて「ひとつ」に戻って行こうとするもの。
じゃあなんでそもそもヨガではこんなにも呼吸を意識するんだろうか?
それ以来、この疑問が頭の片隅にありました。
で、最近ある本を読んでいたら、
思わず「ははぁ~」と腑に落ちた話が出てきて。
(前にも聞いてるのにね、そのときはあんまり記憶に残らなかったんですよね。)
それが、
「呼吸はオートマティックに繰り返されるマントラなのですよ」
というお話。
そのマントラは “Ham Sa”。
わたしたちの吸う息は”Ham”、吐く息では”Sa”と唱えているのですよ、と。
“Ham Sa”の意味は”So Ham”と同じ。
つまり、”That am I”=「それはわたし」。
昨年末から今年頭にかけてのnewsletterでこうご紹介して来ました。
「yogaは,
わたしたち自身の本質である大きな光,Shivaを思い出すためのもの。
「AUM」やマントラはまさにそのリマインダーです」
…と。
「それ」とはまさにShiva。
わたしたちの本質は、個を超えたもっと大きなものなんですよ、
それが本来のあなたなんですよ、と。
わたしたちは本来、呼吸するたびに、
この大切な「真実」を唱え続けてリマインドし続けているんですよ、
というわけです。
ただわたしたちが気づいていないだけ。
本当は胎児のときから授かっている
この、大いなる本質からのすばらしい贈り物に。
これ、わたしはとってもすてきなことだなぁと思うのです。
呼吸はオートマティックなマントラ”Ham Sa”。
本当は、呼吸をするたびに
わたしたちには忘れている「真実」を思い出す機会が与えられてるのです。
これを読んでいるいまこの瞬間も無意識に唱え続けているマントラの内に。
Ham… Sa… Ham… Sa……
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こちらの記事は毎週金曜配信のnida’s newsletter ~ living in the moment ~より一部抜粋です。
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